こんにちは。スコッチの大竹です。
今回は不妊治療の助成金について書いていこうと思います。
制度の変更に伴い、助成の範囲が広くなった事もあるので確認していきましょう。
それと今後の変更点などもあるので合わせて見ていきましょう!
特定不妊治療費助成金とは?
晩婚化にともない、不妊検査や治療を受けたことがある夫婦は約5.5人に1組と言われています。
この数字を見ると私は以外に多いんだなという印象です。私の周りの知人でも聞いた事がありました。
高額の費用がかかる【特定不妊治療】ですが子供が欲しい人の負担を軽減する為に自治体によっては医療保険が適用されない治療費の全部、または一部を助成してくれる自治体もあります。
助成の対象は人口受精、体外受精、顕微授精などです。
この助成を受ける為には、各都道府県、指定都市、中核市が指定した医療機関で診療を受けることが条件となります。
指定医療機関は自治体や厚生労働省のホームページで確認する事ができます。
不妊に悩む方への特定治療支援事業 指定医療機関一覧 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
近年の高齢出産の増加を受けて、この制度の活用頻度は上昇傾向にあります。各自治体の不妊専門相談センター事業制度も合わせて活用する事も重要です。
誰が、いくら、申請先、提出期限などは?
■誰が?
不妊治療以外で妊娠する可能性が低い夫婦
不妊治療は保険適用外。不妊の夫婦で不妊治療を希望する場合。
■いくら?
一回上限30万円
治療ステージごとに金額が変わる。
■申請先は?
居住する市区町村
■提出期限は?
通常は治療をした年度末「3月末まで」の、1年間の期間ごとの申請となります。
■ステージごとの助成金額 ※助成金額は市区町村によって金額が変わるので東京都の例で見ていきましょう。
助成の対象となる治療は、体外受精及び顕微授精のみとなります。治療1回につき、以下の助成額上限まで助成します。
(初めて助成を受ける場合、上限額はカッコ内の額)
・治療ステージA(新鮮胚移植を実施):20万円(30万円)
・治療ステージB(当初からの方針に基づく凍結胚移植を実施):25万円(30万円)
・治療ステージC(以前凍結した胚を解凍し胚移植実施)・F(採卵できず中止など):7.5万円
・治療ステージD(移植のめどが立たず治療終了)・E(受精できず):15万円(30万円)
■助成回数
・40歳未満 通算6回まで
・40歳以上 通算3回まで
・1回の治療期間の初日における妻の年齢が43歳以上で開始した場合 対象外
助成金の変更点
・所得制限の撤廃
2020年までは夫婦の合計所得が730万円未満でないと、補助金がもらえなかったのですが、2021年の改正によって、夫婦の所得制限が撤廃されました。
・1回の助成金額が増額
2020年までは「体外受精」や「顕微授精」などの治療を行うと、不妊治療の助成金が1回15万円(初回だけ30万)だったのが、1回30万円に増額されました。
・助成金がもらえる回数が増えた
2020年までは、生涯で通算6回(40歳~42歳の方は通算3回)でしたが、2021年より1子ごとに「6回」までと変更になりました。
※変更点に関してはお住まいの市区町村によって補助制度が変わる場合があります。
まとめ
今回は特定不妊治療費助成金について見てきましたが、現状は助成金が出るものの治療は保険適用外なので実費となりますが2022年4月からは保険適用される予定となっています。
助成金の適応範囲も広がっているので活用しやすくなっています。不妊治療は体や心も疲れるものでもあるので、国や自治体による専門医や助産師の相談窓口もあるのでこちらも上手に活用していってほしいと思います。
治療にはお金もかかるので、治療を受けた場合は医療費控除も活用していって欲しいと思います。
実際に支払った医療費から「助成金」の金額を差し引いた分で請求ができます。
医療費控除は過去のこちらの記事で確認してみて下さい!
【制度】タイミングが重要!医療費控除を活用しよう! – 株式会社スコッチ (skotti.jp)
本日もお読み頂きありがとうございます!