こんにちは、スコッチの石飛です!

あっという間に3月に突入して、春からの進学準備にお忙しいご家庭もあるのではないでしょうか。

高校や大学に進学するための教育資金の貯め方は、貯金・保険・投資などさまざまです。

また、教育資金制度で有名なものには、日本学生支援機構の「奨学金」があります。

日本学生支援機構の調査によると、約50%の学生が奨学金を利用しているそうです。

今回は、その奨学金の影に隠れて意外と知られていない「教育ローン」についてご紹介します。

教育ローンとは

教育ローンとは、銀行や日本政策金融公庫で教育資金を借りる方法です。

金利や借り方は、金融機関ごとに多少異なります。

例えば、

日本政策金融公庫(いわゆる「国の教育ローン」)の場合、

借入限度額:350万円(一定要件で450万円) 金利:1.65%(固定金利)

某都市銀行の場合、

借入限度額:300万円 金利:3.475%(変動)

となっています。(2022年3月現在)

 

最近主流になってきているのは、カードローンタイプです。

お子さんの入学前や在学期間中に申し込みをして、借入できる枠を持っておきます。

契約して利用しなければ金利は発生しないので、お守りのような感じで持っておいて、

いざ必要になった時にはそこから必要な金額を引き出して使う、というものです。

必要な分だけ借りられるというタイプなので、

毎月一定金額が、自動的に口座に入金される奨学金とは、少し使い方が違ってきます。

奨学金と教育ローンのちがい

奨学金と教育ローンの違いについてご説明していきます。

金利

貸与型奨学金の金利の場合、一種は無金利、二種は上限3%で直近だと0.268%とかなり低い金利設定になっています。

一方で教育ローンの場合は、上記に書いたような金利になるので、奨学金より金利負担が大きくなります。

お近くの金融機関の金利をチェックしてみるのをおすすめします。

申込人名義

奨学金の場合、申込人は学生本人です。よって卒業後の返済の責任は学生自身が持つことになります。

逆に教育ローンの場合は、未成年のローンは組めないため、基本的に両親など学生の親族が申込人となります。

よって奨学金に比べて子どもの金銭負担が軽くなります。

借りるタイミング

奨学金の場合、実際にお金が入ってくるのは入学後になります。

よって入学金などの、入学前にかかる費用としては当てにできません。

教育ローンの場合は、申込みして審査が通り次第、借りることができるので、準備資金にも充てることができます。

(ただし、入学前だと合格通知書などの確認書類が必要になるため、学校が決まってからの申込みになります。)

まとめ

今回は意外と知られていない「教育ローン」の仕組みについてご紹介しました。

ご家庭によって、教育資金の準備方法はさまざまなので、教育ローンも選択肢の一つとして知っておいて損はありません。

特に私は、名義が誰かというのは大きな違いだと思っているので、

子どもに金銭的な負担をかけたくないという方は、教育ローンの選択もいいのではないでしょうか。

これから教育資金を貯めていく方には、上手な貯め方をお伝えするので、ぜひ担当FPにお声掛けください。

では、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。