こんにちは、skotti松田です。
今週は児童手当についてです。
児童手当を貰う為には所得制限が設けられています。
その所得制限を知らなければ3倍の違いが出ます。
人生において養育費は大きな支出の1つです。
少しでもより多く受給できるようにしたいものです。
児童手当について
・児童手当とは
0歳から中学卒業(15歳を迎えて最初の3月31日)までの子どもを持つ保護者が対象。
・児童手当の目的
内閣府H Pには「児童手当は、子ども・子育て支援の適切な実施を図るため、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的としています。」とあります。
簡単に言うと「子育ての為に給付するのでしっかり責任持って生活を安定させて健やかに育児してくださいね」です。
・支給されるタイミング
2月・6月・10月にそれぞれ4ヶ月分まとめて支給されます。
・支給額
内閣府資料「児童手当制度のご案内」より
・所得制限
内閣府資料「児童手当制度のご案内」より
・認定請求
出生の翌日から15日以内に現住所の市町村に「認定請求書」を提出する。
認定を受理されれば、原則として申請した月の翌月分の手当から支給される。
・必要書類
1、 児童手当認定請求書
2、 申請者の健康保険証の写し
3、 申請者名義の振込先口座のわかるもの
4、 申請者の印鑑
5、 申請者とその配偶者の個人番号(マイナンバー)
6、 本人確認書類(運転免許証等)
上記の6点を役所の窓口にて申請手続きします。
出生届の提出と同時に児童手当も申請するのがスムーズです。
出産前後は慌ただしくなるので、事前に準備しておくと良いでしょう。
また、里帰り出産の場合も里帰り先ではなく居住地の市区町村に申請するので注意してください。
・現況届の提出
毎年6月に現況届の提出が必要です。提出しないと6月以降は支給されなくなります。
提出時には、健康保険被験者証の写しなど、必要に応じて提出します。
所得制限における注意点
ここで2パターンの家族AさんとBさんを比べてみます。
Aさん家族
夫、年収890万、40歳、会社員
妻、年収100万、39歳、パート
子、2歳
児童手当額、1万5000円
所得制限、698万円
Bさん家族
夫、年収880万、39歳、会社員
妻、年収120万、39歳、パート
子、2歳
児童手当額、5000円
所得制限、660万
AさんとBさんの年収に大差はなににも関わらず、Aさんの方が毎月1万多く児童手当を受給しています。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
「所得制限と比較する金額」は年収とまったく異なります。年収(給与)から給与所得控除という会社員に認められた必要経費を差し引きます。
給与所得控除額は令和2年分以降850万以上は上限額の195万円となります。
Aさん→890万−195万=695万
扶養親族の数は2人ですので、所得制限698万以下となります。
児童手当支給額は1万5000円
Bさん→880万−195万=685万
Bさんの場合、扶養親族は1人となりますので、所得制限660万以上となります。
児童手当支給額は5000円
なので、Bさんの方が年収は低いにも関わらず児童手当は5000円となり
Aさんと比べると3倍も差が出来てしまします。
児童手当制度での扶養範囲は「所得38万以下」になる!
ここで重要になるのが扶養親族となります。
AさんBさんの妻は2人ともパート勤務です。
ただし、Aさん妻は年収100万に対してBさん妻は年収120万です。
Aさん妻は所得税が掛からない「年収103万の壁」
Bさん妻は社会保険料の支払いが不要になる「年収130万の壁」
AさんBさん妻は2人とも夫に扶養されていますが
児童手当制度における扶養の範囲は「所得38万以下」となります。
所得38万は、給与収入のみなら年収103万円です。
Bさん妻は年収120万ですので、扶養親族の数にカウントされないのです。
ですので、Bさんの所得制限額は660万以下となり、オーバーしてしまったと言うことです。
まとめ
このように知っているかどうかで年間12万の差があります。
ただ、年間12万「(1.5万-0.5万)×12ヶ月」を増やすために妻の年収を20万減らすのは非常に勿体ないことです。
どのように所得額を下げたらいいのかは気軽に相談できるF Pさんに聞いてみてください!